「最近、うちの子がカリカリを食べてくれない・・・」
ドッグランやペットショップなどで、よくそんな話になったりします。一応説明すると、カリカリ=ドライフードのことです。
実はうちのトイプーのレオンくんも、一時期「大丈夫?」ってくらいドライフードを食べない時期がありました。
おやつは食べますし、特に人間用のご飯をあげたこともないのに、ある日突然いつものご飯を残すようになり、そこからはご飯を出してもお座りをしたまま動かず・・・手で口に入れてあげても「ぺっ」と吐き出す始末。
病気!?と思って病院に行っても原因は見当たらず・・・。
これはわんこの性格によっても異なるようで、子犬の頃は元気に食べていたのに突然!?というのは少なくないようです。(ちなみに、自分の周りだけかもですが、特にトイプードルが圧倒的に多いです。)
私の場合、いろいろ調べて試してみた結果、今は元気に完食してくれるようになりました。原因は様々だと思いますが、我が家でやってみた対処法と結果をご紹介したいと思います。
もくじ(クリックでその項目までスクロールします)
お腹を減らす
そもそもお腹が減っていないのではと思い、お散歩の時間を増やし、できるだけ外で走らせてあげるようにしてみました。
また、家でもボール遊びや鬼ごっこなど、できるだけ体を動かした後に食事を与えてみました。
結果
全く変わりませんでした。うちの子の場合は満腹とか空腹とかの原因じゃなかったようです。
荒療治!食べたいときに食べなさい!
よく言われるのが「犬の偏食はただのワガママ」ということ。
確かに人間用の味付けをされたご飯などを食べている犬は濃い味に慣れてしまってカリカリを食べなくなる、というのはよく聞きます。
さすがに人間用のご飯をあげたことはないのですが、おやつはけっこうあげてたような気が・・・
犬は見た目より強い生き物です、1日や2日何も食べなくても死にはしません。ということで、おやつがわりにカリカリをあたえ、ご飯の時間を決めて食べなかったら残ってても片付ける!といったスパルタ療法で根競べをしました。
結果
先に言うと、これでいやいやながらも食べて解決するケースは非常に多いようです。
ただ、うちは負けました。おやつがわりにあげたカリカリは2粒ほどだけ食べるのですが、ご飯は結局4日手も付けませんでした。
若干体重も減り背骨も出てきたので、これはよっぽど今のご飯がイヤなんだなと。フードのあたえかたををいろいろ見直してみる方向に切り替えることにしました。
食べやすい環境を整えてあげる
これまでわんこにご飯をあげる時、サークルの地面にそのままお皿を置いていたのですが、食べる時に首がしんどそうに見えたので調べてみたところ・・・
ご飯を食べる姿勢は首にかなりの負担が掛かっており、最悪ヘルニアを引き起こしてしまう恐れもあるとの事でした。
カリカリ食べないのとは少し離れる気がしますが、そもそもここなんじゃないかと思って食器を置く台を用意し、少し高い位置でご飯を食べられるようにしてみました。
結果
食べませんが、お座りのまま見向きもしないことはなくなりました。タイミング的にお腹減ってただけかもですが。
今後の健康の事も考慮するとこれは成功したのかなと思います。今まで食べなかったのに進歩です。環境が少し変わった、というのもあるのかも知れません。
台付きの食器などもペットショップに売っているのですが、食器を変えたくなかったので我が家は100円ショップ等で売っている小さ目の折りたたみできる台で代用しています。
ウェットフードとドライフードを混ぜてみる
それでも完食はしてくれなかったのでやはりフードがイカンのか、とドライフードを見直します。確かに安いの使ってたし・・・。
子犬の頃はフードをふやかしてあたえていて、その時はよく食べていたので、1回分のフードの半分は子犬の頃にペットショップから勧められてあげていた某高級ドライフードをふやかし、もう半分はいつものカリカリにしてみました。
結果
はじめはきれいに食べました。が、日を重ねるにつれて学習していくのか、カリカリだけ残しました。そして今度はふやかしたのも食べなくなりました。物珍しさだけだったのでしょうか。
というか、ふやかしたり別のフード用意したり、毎日の手間が半端なくなってこれは続けられないと思いました。
フードを換えてみる その①
上記で、ふやかしたのと一緒にカリカリを与えた時に、口に入ったカリカリを「ペッ」と吐き出したのを見て「ああ、このゴハンがイヤなのかな」と思いました。
昔喜んで食べていた子犬用のゴハンに切り替えようと思いましたが、日常化するとカロリーが怖いので、同じブランドの成犬用と子犬用を購入し、半分ずつあげてみました。
結果
やはり環境が変わった瞬間は食べます。少ないですが完食しました!
ただ、やっぱり今回も次の日からみるみる食べる量が減っていきます。もう案が浮かびません。詰みました。
フードを換えてみる その②
今までちゃんと食べていたフードをあげてもダメなので、真剣に病院で精密検査も考えました。歯が悪いのかと思い、病院で相談しましたが特に問題なく。おやつや固いガムは喜んで食べますし。
「レオンくん・・・なんでカリカリ食べてくれへんのや・・・」
と、そんな時、ふとネットでこんな商品を見つけました。
世界中の愛犬家から支持される、イギリス産ドッグフード『カナガン』 
ペット大国イギリス製の商品のようで、特徴、キャッチフレーズが以下。
『カナガン チキン』3つのポイント
(1)食べやすい小粒タイプ
◆子犬や小型犬でも安心!
(2)食いつきがよく、ベストな栄養バランス
◆高タンパク・低炭水化物
◆健康的な骨格と、美しい毛並みのために!
◆犬にとって理想的な配合のため、消化しやすい!
◆野菜やハーブも配合されてヘルシー
(3)安心・安全
◆国際規格「SAI GLOBAL」クラスA取得工場で製造
◆徹底した品質管理
◆産地イギリスから直輸入
◆ナチュラルな原材料のみを使用
厳選された健康的な原材料
カナガンで使用している原材料は、すべて人間が食べられる高品質で新鮮な食材を厳選しています。
【チキン】
新鮮な生肉を贅沢に使用。鶏肉は、タンパク質・ビタミン・リン、そして免疫力を高めるセレンを豊富に含みます。
【サツマイモ】
消化がよく、元気に動きまわる愛犬をしっかりサポート。時間をかけて吸収されるため、血糖を一定に保ち、食欲を抑制します。GI値が低く、エネルギー消費に時間がかかるので、より長時間空腹を感じません。抗酸化作用に優れ、食物繊維を豊富に含みます。
【海藻】
栄養価が高く、ミネラルを豊富に含み、愛犬の健康を維持します。ヨウ素が甲状腺を補助し、安定した代謝を保ちます。
【マリーゴールド、クランベリー、カモミール】
マリーゴールドは、白血球の生成を活性化し、免疫力を高めます。クランベリーは、ビタミンCを豊富に含み、尿路結石を予防。カモミールは、ストレスを軽減する効果があるといわれています。
などなど。
正直わんこのご飯の成分とか考えたこともありませんでした。国産=安全だと思っていましたし、わんこのフードにはあまり気を遣っていませんでしたが、これを機会に調べてみたところ、国産の激安フードに使用されている原材料について驚きの事実が隠されていました。
国産の激安ドッグフードは毒だった!?
ミートミール・肉副産物
ミール、粉、パウダーは副産物同様、人用に加工された肉の残りを粉砕、加熱、圧縮してレンダリングしたもの、いわゆる肉骨粉で、副産物とは人用に加工された肉の残りです。内臓、皮、歯、目など人が食べられない部分です。おえー・・・。
コーングルテンミール、コーンミール
コーングルテンミール、コーンミールはコーンシロップ・コーンスターチを製造したときにでる副産物。これらは副産物であり搾りカスなので栄養素が低く、犬はトウモロコシの繊維をうまく消化できないらしいです。
防腐剤
ペットフードに使用される防腐剤のほとんどが人間や人間が食べる家畜のエサなどには使用してはいけないものが使われます。日本ではまだドッグフード対して安全基準が設けられてはいませんのでメーカーはフードを腐せないように使用します、これらの防腐剤は発がん性物質がふくまれており食べ続ければガンや重い病気になるのは避けられないでしょう。
などなど・・・これはあくまで一部です。
酷いものには、着色料、香料からなんと調味料まで入っています。素材の悪さを薬で誤魔化している感じです。こうなるともう「食材」ではなく「毒」と言ってもいいのかも知れません。
ふと、小さいころに本で読んだ「かわいそうなぞう」の、毒入りジャガイモを食べなかったというシーンを思い出しました。
もしかすると、それを悟っているのかも・・・と。冒頭で「自分の周りではトイプードルに圧倒的に多い」と言いましたが、トイプードルはいろいろな犬種の中でも上位から5本の指に入るほど賢い犬種です。そう考えると賢い子ほど偏食なのかも知れません。まー親バカなんですけどねw
で、話を真面目に戻すと!
そもそも、日本のペットフードに使用する食材の基準は、人間のそれと比べるとかなり緩いようです。
人間には出せない捨てる部位を使ってコストを下げることができるんですね。だから8キロ1000円とか激安のコストで販売ができると。
また、残念ですが高級フードと呼ばれているようなフードの中にも、同じように劣悪な原材料を使用しているものが存在します。
国産=安全なのは人間だけでした。
(最近はそれも例外が合ったりしますが・・・)
人間が食べられないような食材は犬に・・・ってそれ愛犬家にとってはおかしいでしょ!って話です。
ただ、残念ながら我が家で与えていたものはその「酷いもの」でした。
今までの安いフードに比べると確かにコストはかかります。
ただ、わんこの寿命は長くても15年~20年程度。うちの場合、平日は仕事で朝から夜までお留守番、休日も絶対に1日中一緒に遊んでやれるとは限りません。
そう考えると、せめて毎日の食事くらいはおいしくて良いものを食べさせてあげてもいいのかなと思い、また「食いつきがいい」というキャッチフレーズに賭けて、初回お試しで購入をしてみました。
フードを「カナガンチキン」に変えてみた結果
商品自体は注文してから数日で届きまして、さっそくフードの袋を開けたところ、その瞬間からいつもと違いました。
レオンがめちゃくちゃ興味持ってる!!!
見た目はちょっと濃い目の茶色いドライフードです。拾い物ですが画像わかりやすいので貼っておきます。
こんな感じです。柔らかいわけでもないですが、袋を開けた時の匂いが今までの物とは違いました。
言葉で表すのは難しいのですが、より食べ物っぽい匂いというか、人間の嗅覚からすると少し「生臭い」という言い方が正しいのかも知れません。(とは言え、魚とかそういう臭さでは無いです。また部屋が臭くなる程ではありませんのでご安心を。)
この匂いが、わんこにとって本来の「ご飯」の匂いに近いのでしょうね。
試しに一粒あげてみると、おやつを食べるようにカリカリおいしそうに食べます。これはもしやと思い、いざ食器に入れて与えてみると・・・
完食でした!!!
今までの無駄な努力は何だったんだってくらいに。
また、心配していたコストについても実はそうでもなくて大助かりでした。
と言うのも、栄養価が高いため1回の給餌量が少なくていいんですね。少量でも充分に栄養が摂取できるので相対的にフードが減る量が遅く、コストパフォーマンスはかなり高い方だと思います。
というか少なくしないと、普段通り与えているとこの栄養価だと太る恐れがあります。
紆余曲折した結果、今の我が家では
いつもの食器で美味しくて安心なご飯を食べやすい環境で与える。
という、よく考えてみるとごくごく普通のことで、「カリカリを食べない」という悩みからはこのフードで簡単に脱出できました。満足そうにげっぷをするレオンを見て、珍しくちょっと運命を感じた素敵なドライフードでした。
それ以降、今もずっと継続して愛用しています、というかこれしか食べないんですものレオンくん。
今回はうちの子の場合でしたが、原因はワンちゃんそれぞれだと思います。本当に病院に行かないといけないケースもあるかもしれませんが、「カリカリを食べない!」とお悩みの方、これはほんとおすすめです。ぜひ一度お試しあれ♪