前回までで、FXのしくみとFXをはじめるまでの手順をご紹介してきました。
《前回の記事》
【はじめてのFX】超初心者のためのかんたんFX入門「FX取引を行うまでの具体的な手順」
今回からは少しステップアップして、FXの基本的な知識やテクニックなどをご紹介していきます!
もくじ(クリックでその項目までスクロールします)
チャートについて
FXツール、またはネットで「ドル円」とか検索して開くと、だいたいこんな画面が出てきます。
これが「チャート」と言い、相場の値動きを見るためにこれから毎日にらめっこ(あまりにらめっこしすぎもよくないですが)するものです。
ここでは、この「チャート」の見方を解説していきます。
チャートの時間足について
チャートにはそれぞれ1分足、15分足、1時間足・・・というような「時間足」というものが存在します。
その時間ごとにローソク足(後述)を形成していくという違いになります。例えば1分足なら1分で1本のローソク足、3時間足なら3時間で1本のローソク足を形成する・・・という感じですね。
そのため、時間足によってチャートの形は違ったものになってきます。
短い期間で小さい利益を重ねていくようなスキャルピングトレードを行う場合、1分足など時間軸の細かいチャートを見る必要があります。
逆に、デイトレード、スイングトレードなどある程度トレード時間が大きい場合の場合、1分足の情報は細かすぎるため、1時間足、3時間足などある程度長い感覚の時間足のチャートで値動きを確認することになります。
但し、どんな場合でもひとつの時間足を見るのではなく、いろいろな時間足を見て相場の流れを予測し、注文を検討することになります。
ローソク足とは?
「チャート」を形成する赤と青の棒グラフみたいな線を「ローソク足」と言い、この「ローソク足」の簡単な図形から、いろいろな情報を読み取ることが出来ます。
前述したとおり、「ローソク足」は時間足ごと(1分単位、30分単位、1時間単位・・・など)に作成されます。
例えば「1分足」のチャートであれば1分単位でこの「ローソク足」が形成されて、それが並んでチャートが形成されるため、分単位での値動きが確認できるというわけです。
ローソク足の見方と仕組み
ローソク足は上記のような作りになっており、この組み合わせによって時間足ごとの値動きを簡単に判断できる作りになっています。
各部の意味を簡単に噛み砕いていきましょう。
陽線、陰線とは?
陽線、陰線と言うのは相場が前の時間より上昇したか、下落したかを線の色で一目で判断できるものです。
一般的に上昇が赤、下落が青となっていますが逆の場合もあったり、自分で見やすくカスタマイズすることもできます。
始値、終値とは?
始値(はじめね)とは、そのローソク足の形成が始まった時点の値、終値(おわりね)は逆にそのローソク足の形成が終わった時点の値となります。
そのため・・・
- 前のローソク足の終値=今のローソク足の始値
- 今のローソク足の終値=次のローソク足の始値
基本的に、ローソク足は必ず上記のような状態になっているはずです。(秒単位で大きな値動きをするようなヤバイ状況を除く)
高値、安値とは?
ローソク足の細い部分、通称「ひげ」と呼ばれる部分が表す値です。
高値とは、そのローソク足が形成されている時間内で一番高かった値、安値は逆に一番安かった値を指します。
ローソク足から何が読み取れるのか?
「ローソク足の仕組みはわかったけど、それがわかってどうなるの?」という話になってきますよね。
一般的に言われている、ローソク足の形による相場の状況は以下のようになります。
あくまでも基本知識として覚えておくだけでいいです。絶対これを覚えて実践しなさい!ってことはありません。
もちろん全て「なぜこうなるのか」という根拠があるのですが、それを説明しだすと軽く1記事できるボリュームになるのでまたの機会に。初めのうちは根拠まで考えなくてもいいです、というかFXを続けているうちに、自分dで「こういうことなのか」というのが見えてくるはずです。
とりあえずは「今はこの形だからこんな値動きをするかもしれない」という事をひとまず覚えておきましょう。
チャート、ローソク足のまとめ
↑で密かに赤字で書いたのですが、これはあくまでも「値動きから見る予測パターン」であり、必ずそのとおりに動くとは限りません。
FXの格言として、「チャートは生き物」という言葉が示す通り、FXのチャートに決まった法則はありません。あくまでも過去の動きなどから「こう動く可能性が考えられる」程度です。
ただ、意味を知っていると知らないとでは大きく違ってきますので、チャートの見方とローソク足の意味はしっかりおさえておきましょう。これからFXで様々な手法やテクニックを勉強することになると思いますが、これが基礎中の基礎です。
ポイントは、チャートを全体的に見た上でローソク足の形を見て、「今ならこう動く可能性が高い」場面を予測することです。
あくまでもチャートは「判断材料となる情報のひとつ」として、信じすぎず疎かにもせず、うまく活用することが大事です。