iOSとAndroidで昨年から今年にかけてリリースされたスマホアプリ版「ファイナルファンタジー」の最新シリーズ2大タイトル
「ファイナルファンタジーグランドマスターズ(FFGM、グラマス)」
「ファイナルファンタジーブレイブエクスヴィアス(FFBE)」
実際に、「FF好きだからやってみたいけどどっちが面白いの?」という方もいらっしゃるかと思います。
同じファイナルファンタジーですが全くテイストの違う別ゲームとなっておりますので、この2つの最新ファイナルファンタジーについて、簡単なゲーム内容やおすすめ点、注意点などを少し、いやかなり辛口でご紹介していきます。
※管理人自体がFFGMからFFBEに乗り換えているため若干評価が偏っていると思いますがご了承ください。
2016年8月時点、FFBEもプレイを重ねて情報を整理するたびにかなり色々なことが見えてきました。こちらにも多少辛口となっています。
もくじ(クリックでその項目までスクロールします)
ファイナルファンタジーグランドマスターズ(FFGM、グラマス)
舞台はシリーズ初のオンライン専用として発売され、今も根強いファンを持つ「FF11」が舞台。
種族や性別、キャラ名と簡単なキャラメイクによって自分の分身を作り、冒険者としてヴァナ・ディールでの冒険に赴きます。
戦士、モンク、シーフ、黒魔道士、白魔道士、ナイト、赤魔道士などおなじみのジョブが選択可能で、自由にジョブチェンジもできます。他のプレイヤーとリアルタイムで会話したり共闘ができる「MMORPG」となっているのが最大の売りです。
ピンチのプレイヤーを助けたり、共に強敵に立ち向かったり、といった遊び方はオフラインゲームでは経験できない楽しみがあります。また、フリーチャットと複数のエモーションで、自由なコミュニケーションが可能です。
FFGM、こんなところがおすすめ!
ほどよくFF11テイスト
エリアの名前やモンスターのシンボルなど、FF11をやったことがある方(特に初期~ジラート組)には、懐かしい要素やニヤリとする演出が楽しめるのではないかと思います。
但しもうFF11ほんと思い出多くて・・・という大ファンは注意。詳しくは後述。
キャラメイクができる
3頭身の可愛い系のデフォルメキャラの種族や髪型などに加え、装備やアバターでも見た目を変更できます。
作成後は名前・アバターごとに1回のみ変更が可能です(2回目以降は有料)
リアルタイムで友達と一緒に遊べる
最大4人まで共闘可能で、遊ぶルームも選べるので身内の固定パーティを組んで遊ぶことができます。
ある程度自由にチャットが可能
ワールドチャットでの情報交換や世間話はいつも盛んに行われています。文字数の制限はありますがフリーワードでのチャットが可能です。
好きな時間に好きなだけ遊べる
FFGMには、ソシャゲーによくある「行動力」の概念はありません。
極端に言えば1日中遊ぶことも可能。自分の時間、ペースで遊べます。
最近はかなり運営の対応が高評価
実装当時はかなりアレでしたが・・・
運営のサービスについては最近は少し対応が変わって多少は良くなっているようです。
FFGMの注意点
FF11好きには逆におすすめできない
いい意味でも悪い意味でも、いや悪い意味の方が大きいくらいFF11であってFF11でないです。FF11めっちゃ好き!な人が「スマホでFF11できる!」と思ってプレイするのはおすすめしません。
まず少なくとも原作の壮大さはゼロ。BGMのチョイスもかなりおかしいです。とりあえず森っぽいフィールドはロンフォール流しとけ的な。
他にもFF11プレイヤーが「は?」と思う要素が満載です。ジラードプロマシアすっとばしてなぜかキキルンがイベントで出てきたり、AF強化するだけでレリック(AF2)になったり。
また、装備もアビリティもFF11ベースなのは初期のみ。強装備やアビリティは「ぼくのかんがえたさいきょうそうび」なレベルです。
っていうかモンスター名の防具とかもうそれFF11じゃなくてモンh・・・
作ってる人FF11やったことないんじゃないのって思います。
ゲームとしての質(素材)は悪い。
実装当時はバグだらけであちらを直せばこちらが壊れ・・・と、もともとのプログラムがむちゃくちゃなんじゃないかなと思う仕上がり。
ゲーム自体もMMOとは名ばかりで、ただただ同じことを繰り返すだけのシステム。グラフィックが良いわけでもなく、名作を使っているにもかかわらず素材は悪いです。
FFじゃなかったらただのよくある(中でも下の方)のMMOかと。
要するにやってることは作業ゲー
要はキャラを育てて装備を集めて強敵を倒す、言い方変えれば作業ゲー。
イベントも見た目が変わるだけで基本的にやってる事は同じ、オンラインという点にどれだけ魅力を見いだせるかがポイントです。
システムがややこしい
とりあえず攻撃力上げて強いアビリティでワンパンするだけのゲームだったのが、2016年4月に大幅アップデートが行われ、リキャストタイムやパーティ人数の変更などが行われました。
・・・が、もともと穴だらけだったシステムです。
戦略性を持たせようとした結果、余計にややこしくなっただけでした。結局は課金して強い装備持ってる人勝ち。ややこしさに比例するほどの戦略性はありません。
MMOならではの「暗黙のルール」も
知らないプレイヤー同士での共闘&パーティは4人制限のため、「寄生」などの問題が発生します。
MMOという性質上、無課金で装備が揃っていない場合、エンドコンテンツへの参加は厳しくなります。
攻略サイトも少なく、先行きは怪しい
MMOという検証しにくい性質もありますが、出回っている情報はかなり少なめです。
現状のプレイ人数がどれほどかはわかりませんが、まず何がダメかって公式攻略サイト(byファミ通)が途中で更新を投げ出している(見限られてる?)ような始末。(後述のFFBEとは扱いがえらい違います。)
※アップデート後、アプリからのリンク自体がなくなりました。
大規模アップデート後も、更新と言えばガチャとイベントの使い回し。最近はアバターイベントとか誰得なイベントまで始まっています。
あと・・・個人的な意見なのですが「これしたらいよいよ末期でしょ・・・」な感じがする「拡散させて何人勧誘したら○ジェム!」なキャンペーンを連発しはじめたあたり、ほんと危ないんだろうなと思います。
重課金必須
ジョブやリアルラックにもよりますが、課金ガチャでしか手に入らない装備がほぼ必須となっています。
そしてもちろんガチャの排出率は激渋。
そもそもまともにコンテンツを遊ぶ場合、重課金してひとつ手に入るか入らないかの装備と、それを強化するために途方もない数のレア装備が必要という鬼仕様。ぶっちゃけ、10~20万程度の課金では全然足りません。
ガチャを回すための「ジェム」が手に入りやすくなったり、交換チケットの配布や11連でSレア1個確定など、実装当初よりはかなり緩和されていますが、相変わらず無課金には厳しい仕上がりとなっています。
まとめ
MMOである故の長所、短所が大きいですが、正直MMOとして元々のゲームとしての完成度は高くないです。
FF11を知らない方にとって、数ある似たようなゲームの中で正直これを選ぶ意味がありませんので、全くおすすめしません。
FF11やってたよ!という方であれば序盤は楽しめる要素はあります。ただしゲームを進めるに連れて、FF11とはどんどんかけ離れていくのは覚悟しておいてください。
ファイナルファンタジーブレイブエクスヴィアス(FFBE)
舞台は本作オリジナルの世界。「王都グランシェルト」の騎士レインとその友ラスウェルが、自らが率いる飛空艇部隊と共に任務に向かうところから物語はスタートします。
突如現れる謎の少女、そして土の神殿でクリスタルを狙う物・・・まさにFF!な世界観で描かれる王道ファンタジーRPG。
シリーズでお馴染みのBGMやにやりとする演出もあり、FFファンにはたまらない作品となっています。
また、メインの要素として、この世界では「ビジョン」と呼ばれる、異世界の戦士(歴代FFキャラクターなど)を召喚し、共に戦う事が出来ます。
フリオニールやセシル、ジタンなどお馴染みのFFキャラに加え、ケフカやゴルベーザから暗闇の雲といったボスキャラまで、歴代のFFキャラを召喚し、育成して強敵に立ち向かっていきます。
FFBE、こんなところがおすすめ!
FFシリーズが勢ぞろい!
現時点でⅠ~Ⅵ、Ⅸ、X、XI、XII、XIII、XIVに加え、FFT、FF零式のキャラが実装されています。
BGMがイイ!
BGMがもうめっちゃFFしてます。ホーム画面とバトルが特に人気です。
もちろんバトルはおなじみのイントロ。音楽あるなしで楽しさが全く違ってきます。通勤通学時は是非イヤホン持参で。
グラフィックもイイ!
丁寧に書き込まれた2Dグラフィックとこのゲームのために作成された丁寧なドットキャラ。美しい中にもどこか懐かしい、絶妙のグラフィックです。
そこらのソーシャルゲームとは比べ物にならない深いゲーム性!
バトルはアクティブタイムバトルではないですがストレスの少ないタッチ式。(ヴァルキリープロファイルに近いです。)直感的かつスピーディにバトルを楽しむことが出来ます。
また、ちゃんとRPGらしく右手、左手、頭、体、アクセサリーと部位ごとの装備を選択でき、アビリティの脱着も可能なためパーティを考える楽しさや戦略性もあります。
一応通常のソーシャルゲームと同じように「行動力」の概念はありますが行動力を消費しなくても出来ることが多く、RPGとして必要な要素はほぼ揃っています。
FFBEの注意点
運営が金の亡者
このゲームはもうこれに尽きます。
最高の素材が用意されていても、それを料理する者によってゴミに変わるとはうまく言ったもので、このゲームに対してよく使われる表現です。
ぶっちゃけ個人的にも同感です。そもそも調整や計算が出来ない人が運営してる感が否めません。
最近は特に、苦労して入手したり育てた過去のキャラや装備を完全に無駄にする過度のガチャ更新など、集金目的見え見えの運営によるインフレ激化が酷いです。とりあえず強いの出しとけ感が満載です。
そのため、「これ頑張ってもどうせすぐ上位互換出るんだろうな」と思われる現状。これだと評判は落ちるわ一般の課金だって渋られるわといいことないと思うんですが。
登場キャラ出し渋りすぎ
FFの中でも特に人気のシリーズⅦ、Ⅷはまさかの登場キャラなし。Xもティーダのみ。出し渋り感がヤバイです。
やっぱりリセマラor課金は必須
適当なキャラで始めてしまうと、パーティ編成にもよりますが中盤あたりから若干詰み始める可能性があります。
またエンドコンテンツでは課金要素がかなり絡んでくるので、最低でも強キャラを1体持っておかないと厳しいです。
そのリセマラが超めんどくさい!
リセマラ必須のくせにリセマラが推奨されていないのか、端末1台でのリセマラができません。(端末ではなくサーバにデータが残る模様。)
ネット情報が必須
ダンジョンや町を自由に散策できるのと、おなじみの「隠し通路」が至る所にあるため、宝箱などが普通では絶対見つからないような場所にあったりします。特にダンジョンの場合は行動力を消費するため、一度の探索で回りきろうとするとネットの攻略情報はほぼ必須です。
中盤あたりから作業ゲーがはじまる
これはプレイスタイルにもよるので、必ずしもする必要はないのですが、中盤あたりから「トラストマラソン」と呼ばれる作業が始まります。
ざっくり言うと「レアで強力なアビリティや装備を手に入れるために初期のダンジョンをただただ何百回と回りまくる」という、RPGのレベル上げなんて比にならない程に過酷な「作業」。
一応は課金要素のひとつなので課金次第でもどうとでもなりますが、ものすごい金額と強運が求められます。無課金でマラソンする方が効率いいんじゃない?って思うくらいです。
逆に言えば無課金でも作業さえすれば手に入ると考えれば良心的な仕様なのかも知れません。賛否ありますがわたしはこのシステムけっこう好きですw
(FFGMの話に戻りますが、FF11をしていた方は「作業」的にこっちの方が向いてるかもですw)
まとめ
基本的には時間や課金で回復する行動力内で遊ぶソーシャルゲームですが、ソーシャルゲームとしての括りで見るとかなりしっかりした作りになっていると思います。
RPGとしたジャンルで出してるくせに、やってることボタンぽちぽちしかないようなソシャゲがばかりの中、ちゃんとRPGしているところは高ポイント。
但し、ゲームを始める前のリセマラ(しかも前述したとおり超面倒)、そして中盤以降のトラマラと、結局遊んでる時間のほとんどが地味な作業という現実も。
ゲームとして楽しむまでなら超おすすめですが、長く続ける場合はFFキャラが好きでないと、あと育成に興味のない人には向いていないかもしれません。
また、運営の悪評はかなり高く、リリース時から比較してどんどんお金ばかりかかるダメなゲームに成り下がっているという意見も多いです。
基本的には1人用のゲーム(フレンドと直接かかわってどうとかはない)なので、自分のペースでまったりするにはいいのかなと思います。
まとめのまとめ
以上、ちょっぴり(だいぶ?)辛口で比較してきました。
2016年8月時点、個人的な評価としては
FFGM:素材は微妙ですが最近の運営は若干高評価。但しネクソンの新作FF11も発表されて先行きは相変わらず不安。
FFBE:素材が最高なおかげで何とか楽しめるレベルですが、こちらはサービスとして単純に運営がヤバい。ただ、2016年に大きな対抗馬となりうる「ディシディア」が発表されたことにより(?)ちょっと変わりそう?
ゲーム自体が完全に別ゲーなので、どっちがいい!と一概に言えるわけではないですが、遊ぶスタイルによってどちらがいいか検討してみるのもいいかもですね♪